ベランダガーデニング
マンションやハイツなどの集合住宅でよく見られるガーデニング様式で、ベランダに鉢植えやプランターを置き、植物を栽培することを、一般的にベランダガーデニングといいます。
ベランダガーデニングにもそれなりの注意点やポイントなどがありますので、それらを見て行きます。
<注意点>
まず、ベランダガーデニングというのは、植物にとっては、自然な形ではないということです。なぜなら、普通であれば地面に植えられているものを鉢やプランターに入れて育てるからです。
しかも置かれる場所は、植物たちにとって、とてもストレスの多い場所だということです。ベランダは真夏など結構高温になります。よって、鉢やプランターを直接ベランダに置かないようにすることです。木製のスノコやウッドパネルを敷くと良いです。また、ポットフィールと呼ばれる台もありますので、その上に置いて通気性を良くして、床からの熱を軽減することです。
さらにエアコンの室外機からは、熱風が出ていますので、このそばに置かないようにすることも、大切です。
また、鉢やプランターからこぼれ落ちた土は、庭の場合気にする必要はありませんが、ベランダでは排水溝を詰まらせる原因にもなるので、この点も注意が必要です。
以上は、個人として重要な点ですが、隣近所との係わり合いという点でも重要なことがあります。
それは、「避難経路を、ふさがない」という点です。なぜなら、ベランダは、万一の際、避難経路にもなっており、隣の部屋のベランダとの境が、破れるようになっているからです。また、避難用ハッチの上に、物を置いたりすることも厳禁です。
日差しにも注意が必要です。確かに葉っぱには、日光が不可欠ですが、それが強すぎると葉焼けを起こしたり、花が枯れてしまいます。また置き場所の床の温度上昇にもつながります。
そこで、日差しを遮ったり、弱めたりするために、よしずと呼ばれるすだれを吊るしたり、寒冷紗というネット状の布を掛けたりします。また、ゴーヤなどのツル科の植物を育て、天然のすだれを作るのも良い方法です。
風対策も重要です。特に高層ビルに言えますが、ベランダは建物の谷間を強い風が吹き抜けて行きます。あまり強い風は植物自体に好ましくありません。
また、風により鉢自体が倒れる危険性もあります。
そうならないためにも、鉢やプランターをしっかりと固定しておくことです。プランターの中にはとめ具が付いている物もあります。ベランダの外側に鉢を掛ける場合や、単独で吊るす場合には、必ず安全性を確認しましょう。
またこのことは、風をはじめとして、地震やその他何かの拍子に鉢やプランターが落下し、人身事故になるのを防ぐ意味でも重要です。
次に乾燥対策です。
乾燥は植物にとっては、死活問題です。ベランダという雨水が掛からない場所に置かれているので、普通の地面の植物より不利な状況に置かれています。
高温の風が吹き出すエアコンの室外機も置かれているので、さらに乾燥してしまう状況にあります。
よって、植物が乾燥していないかこまめに見ることが大切です。たとえ乾燥しているからと言って、直接風が当たる場所に置かない方が良いです。
毎朝の水やりの他に、元気がないようなら霧吹きで水分を補給してあげることも良い方法です。またベランダに打ち水をすることも良い方法です。
さて乾燥は夏だけではなく、冬場の乾いた空気も問題です。そして、冬場は単純に水を与えてしまうと、夜に水分が凍って根を痛めてしまう危険性があります。植物にもよりますが、霧吹きなどで葉水を与えるのが良い方法です。
なお水やりですが、階下に水が落ちることがないように、十分に注意することが必要です。
以上が、主な注意点になります。
<ポイント>
まず、通常ベランダは、安全性を考慮して、荷重制限があります。植物、土、更には水やりで土が水を含むと、予想以上の重さになります。事前にベランダの荷重制限を確認することが大切です。特に古いベランダの場合、少し余裕を持たせた方が良いです。
ベランダというのは、その性格上、雨が入り込まなかったり、また植物が根を伸ばして地中から水分を集めることが出来ません。よって、水やりが大切になって来ますが、タイマーで自動で水やりが出来る物があります。忙しかったり、生活が不規則だったりするならば、このような便利なグッズを利用するのも良い方法です。
肥料も水と同様に大切で、植物の成長に合わせて肥料を施す必要があります。植物を植え付ける時に予め土に混ぜておく肥料を元肥と言い、長く効果が持続する物を使います。あとは追肥として、即効性のある液体肥料を施したり、固形状の緩効性肥料を土の上に乗せる置き肥料も行います。
次に害虫についてですが、どうしても虫が寄って来ます。様々な虫よけグッズがありますので、利用すると良いでしょう。また実が成るような植物には、鳥たちも寄り付くことがあります。この場合、鳥の糞害なども考えておいた方が良いでしょう。
以上何点か述べてきましたが、植物選びから始めることも大切です。先に述べた害虫、鳥対策もそうですが、ベランダというのは、植物の生育環境としては決して恵まれていません。よって、乾燥に強い植物とか、日当たりの悪い場所の場合は、日陰でも十分に育つ植物を選ぶといったこともポイントです。また、植物により、室内の日差しが遮られるという面もありますので、植物の種類や配置なども大切なポイントです。
配置に関しては、空間を有効活用し、立体的に配置すると良いでしょう。よく使われる用品に、フラワースタンドやハンキングバスケットなどがあります。
いずれにしろ、今の状況にあった住環境、生活状況、植物選びなどが、ベランダガーデニングを楽しむポイントです。